ドリームキラーの家族、親戚、チューター、教師等

志望校に入るために頑張ろうとしている生徒さんに、お前には無理だから止めとけ、その高校、大学に入るのは非常に難しい、ほとんど不可能だろう、等とアドバイスする教師や塾の講師、チューター等がいるそうです。

その人たちは、その生徒の過去の成績や偏差値を見てそう判断しています。

しかし、その生徒が過去にどの程度の時間、どういう勉強をしてきたか、については正確には知りません。全く勉強してないから成績が悪いのか、ある程度勉強時間はやっているけどやり方が悪いから成績が悪いのか、は知らないことがほとんどです。

成績・偏差値を上げるには、正しい勉強法×十分な時間の勉強が必要です。

やり方が間違っているなら勉強方法を改善すれば成績・偏差値が上がります。ある程度の時間勉強しているのに成績が上がらない場合は、勉強方法を変えると成績が上がります。

勉強時間が足りないなら、勉強時間を増やせば成績・偏差値は伸びます。

こうした可能性がわかっていれば、お前には無理、という言葉は出てきません。

マラソンの有森裕子さんが小出義雄監督にオリンピックで優勝したい、と言ったら、小出監督は、それには、これだけの練習が必要だ、しかし、それをやったら死ぬかも知れないぞ、と言ったそうです。

指導者はこういう回答をすべきと思います。君が東大に入るためには、これだけの勉強をする必要がある、と明確に言える先生がいい先生でしょう。その判断ができるのは、実際に東京大学に入った先生だと思います。

また、その生徒さんが、本気になって、必死で集中して猛勉強したらどこまで行けるか?についても家族、親戚、チューター、教師等はわかっていないでしょう。

ただ単に、過去のテストの点数だけから判断して、生徒の可能性を評価しています。

しかしながら、急にやる気になって成績・偏差値が急上昇する生徒さんはたくさんいます。

私自身も、数学の勉強法を少し変えただけで、超苦手だったのが、普通程度までは回復し、入試前にはかなりの得意科目になり、Z会で120点満点中115点程度をコンスタントに取れるようになっていました。これは、親がこうしたらいい、という勉強法を全く違う勉強法に変えたために成績が伸びました。

私の親は中学の教師だったのですが、数学は学生時代苦手だったといつも言っていました。その親のやり方を学んだので当然に数学が苦手になってしまいました。そこで、私は高3になる前の春休みに数学の特訓をし、それにより、苦手意識を克服できました。

このことから言えることは、中学と高校では勉強のやり方を変えるべき、というものです。これは資格試験でも言えます。覚える量が違えば、当然覚え方も変わってきます。深い理解が必要な科目については問題が解けるだけの深い理解が不可欠です。

つまり、学年や時期によって勉強のやり方も勉強時間も変えるのが当たり前と言えるでしょう。

私が以前教えた生徒さんは、中2の時、100点満点のテストで20点以下ばかりでした。その生徒さんの父親も入れる高校がないから、中学を出たら働け、と言っていました。その生徒さんのお母さんから頼まれて私の大学受験のやり方を中学2年生のお子さんに教えました。

私の教えた勉強法を続けていたところ、中2の2月頃に1科目が60点台になりました。その時はまぐれだろう、他の科目は全く上がってないから、とお母さんも感じていたそうです。ところが、さらに、もう1科目も6月頃に70点位になったら急にやる気になり猛勉強を夏休みにやったそうです。

その結果、地域トップの名門高校の特進クラスに合格し、そこでもトップクラスになり、京都大学を狙えるレベルになったそうです。

これは、中2の時のテストの点数からは到底予想できないことです。また、人間の可能性は予想できないことを意味しています。

ですから、現時点の成績を元にした評価を気にして、勉強の効率を落とすのはばかばかしいことです。

そんな間違った評価を気にするのは全く時間の無駄です。

それよりも、以前よりも少しでも効率よく勉強し、少しでも長く勉強するようにすることで、成績や偏差値が伸びてきます。

そうしたら、周りもいうことが変わってきます。君ならできると思っていた。先生は、君が●●高校(○○大学)に入れると思っていたよ、などと全く手の平を返すようにほめ始めます。

そういう意味で、今の時点での成績に基づく評価は全く気にする必要はありません。これまでと同じだけしか勉強しない、という仮定そのものが間違っていますから。

これまでよりも、改善した方法でより長く集中して勉強すれば、それまでよりも成績、偏差値が上がるのは明らかです。その可能性を考慮しない評価は無意味です。

受験生は自分の可能性をとことん信じて、全力で集中して猛勉強することです。

そうすれば、必ず志望校に入れます。自分を信じ切ることさえできれば。

自分を信じることは、人によっては難しい場合もあります。そういう人は、以下の教材を見れば、自分の自信を取り戻し、最高の状態で勉強に集中できるようになるでしょう。

楽しく勉強して学力を伸ばし続けるマニュアル

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