仮面浪人、多浪、再受験、再入学と学歴コンプレックス

MARCHや日東駒専または東京6大学(東大以外)に合格したのに、そこの校風が合わなくて仮面浪人して東京大学や京都大学等を目指す人もいるようです。

私の同級生の中には、慶応大学の医学部に合格したけど、あまりのアカデミズムの無さに嫌気がさして、翌年東大医学部に入り直した人もいます。この人は学歴コンプレックスというよりは、遊びまくる慶応大学の雰囲気が嫌になったようでしたが。

他にも、何年も浪人して東大に入ったり、早稲田大学を卒業していながら、東大に入り直した人も何人か知っています。

1人の人は家が踊りの家元で、生活には困らない人でした。もう1人は、ネットワークの専門家で、早稲田を卒業後、ソニーなど一流企業で仕事をしばらくして、東大に入り直していました。ですから、大学でも先生方が彼にネットワークの設定を頼むなど、重宝しており、その後はおそらく助手になったと思います。

多浪で仮面浪人、あるいは、再入学を目指すのであれば、家が資産家で働かなくても食べて行けるとか、大学の教員になりたい、医師や歯科医師になりたいから、医学部、歯学部を仮面浪人で受験する、あるいは、大学卒業後再度大学受験したり、学士入学して医学部や歯学部に入り直す、というのなら良いでしょう。

しかし、単に東大卒の称号が欲しいからと言って、4年以上浪人したり、大学を卒業してから再度大学入試を受験するのはどうかと思います。

東大卒や京大卒の称号が欲しいだけなら、大学院に入るのがお勧めです。もちろん、法学部とか文系は難しい学科もありますが、理系の大学院は比較的易しいところもあります。文学部や農学部であれば学科によっては定員割れしていたりして入りやすいところもあるでしょう。

もっと簡単には、東大の研究生になることです。そして、一生懸命研究してそれなりのデータを出せれば、大学院入試は簡単に合格できる場合もありえます。博士への編入試験は基本的に語学の試験だけだったと思いますから、普通に勉強していれば大丈夫でしょう。

そういう意味では学歴コンプレックスのために、多浪して東大に入る、というのはあまりお勧めしません。他に明確な目的があるのであればよいですが。

そう言えば、自分の娘さんを東大に入れたいので東大受験生になった50過ぎの元教師の方もおられました。その人はもし合格すれば塾を開きやすくなる、という考えで受験勉強をしていたようです。

そのように、合格後のビジョンが明確であれば、例え50歳、60歳を超えていても大学に入り直すのは有りだと思います。

実際、アメリカの大学院でも、60過ぎの元ベンチャー企業の社長が大学院で研究したりもしているそうです。そういう意味でも、何歳でも大学院に入っていいと思いますが、単に学歴コンプレックスを解消したい、というだけで、多浪や再受験をするのであれば、その後の人生設計をしっかりした上でやるべきと思います。

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