司法試験問題漏洩 明治大学法科大学院青柳幸一教授(憲法)が教え子に
- 2015年09月08日
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司法試験の問題が漏洩した事件で、教え子に教えた青柳幸一教授も教わった教え子の女性受験生もともに犯行を認めているという。
東京地検特捜部の家宅捜査も入り、刑事告発されるそうで、司法試験の問題漏洩では初の刑事告発となる。
日本最難関試験の司法試験で、問題漏えいが起こるのは、司法試験に人生をかけて真摯に必死で猛勉強している受験生に対する冒涜、とも言えよう。
今回の問題と解答漏洩は、女子受験生の解答が完璧過ぎたために発見されたようだ。満点だったそうだ。
内部事情を知らないと書けない解答だったという。
青柳幸一教授は女子学生をひいきするので有名で、ひんぱんに女性と食事に行くなどしていたようだ。明治大学では司法試験に合格するには女性になるしかない、とまで言われていたそうだ。
今回の問題漏洩では、複数回に渡って指導したというから、相当細かい論点や内容まで指導したと思われる。そのためありえない高得点(満点)になり、発覚したようだ。
今回のは氷山の一角で、今回以前にも女子学生に問題を漏洩していたとしても不思議ではないだろう。
普通、試験でカンニングするにしても、友達の答えをそのまま書くと両方とも失格になるので、少しは変形して答えを書くものだが、今回の女子学生は教授の教えた解答通りに書いたらしい。
大体司法試験のような試験では、問題は、満点が取れないようにどこかに非常に難しい部分を残しておいて、そのあたりで実力を見るようにしていると思われる。
それが、本来、誰も解答できないはずの箇所を完璧に解答すれば、疑われるのも当然だろう。
以前、慶応大学でも問題の示唆があったようだが、こうした問題はどこでもあると思う。
私が受験した弁理士試験でも、ある予備校の先生は、本試験の問題がどれか1つは的中することが知られていた。私もそのために合格したとも言える。もちろん、それ以外の科目でも十分合格点は取れていたし、その講座は数百人が受講しているので、問題にはならないとは思うが。
何にせよ、試験委員(考査委員)であれば、問題を知っている以上、口の軽い人なら漏洩する可能性はある。であれば、司法試験用の法科大学院の教員を考査委員にするのは、大学受験予備校の先生に大学の入試問題を教えるようなものだろう。漏洩しない方が不思議である。
ただ、一説には何題か複数作っておき、ぎりぎりになってどれを出題するか、ランダムに決めるので、試験委員と言えども、どの問題が出るかはわからない、というシステムにしている、という話も聞いたことがある。
今回は、憲法の教授が自分の出題した問題の解答を教えたわけだが、その教授は出題される問題を完全に知っていたのだろうか?青柳幸一教授は試験委員の主査だったので、どの問題が出題されるか完全に知っていたのかも知れない。
今回は完全に解答したので発覚したが、もっと小さな形で、完全に答えを教えるのではなく、ジャンルとポイントだけを漏洩する教授がいたとしたら、おそらく発覚しなかったのではないか?
そういう意味では今後も漏洩が無くなることはないので、徹底して漏洩できないシステムにして欲しいものだ。