東大、京大は何歳まで合格可能か?

最近、どうも、高齢の受験生が増加しているようです。 受験生のブログを読んでいても、5浪程度は当たり前、30代、40代で大学受験や再受験をしている人が何人もいるのには驚きます。

実際、私の教材を購入された方の中にも30代後半で東大を目指している人もいましたし、40代の方からの問い合わせもいただきました。しばらく社会人をしてから東大を受ける、という人達です。

もちろん、それは個人の自由で、東大、京大とも受験生に年齢制限は設けていないので何歳でも合格は可能と思います。実際、塾の先生で50歳位で合格して卒業された女性もいます。

しかし、私としては、30代はともかく、40代以上の方は東大の大学院に入られるか、東大のエグゼクティブプログラムに入られることをお勧めします。また、英語ができるなら、ハーバード大学の経営者向けのプログラムならお金を出せばかなりの確率で入ることができるので、箔を付けたいならこちらがお勧めです。

一方で、ずっと受験生を続けているのになかなか合格できず、毎年落ちている人もかなりの数います。

目的にもよりますが、3浪以上して大学受験を続けるなら、医学部、歯学部、獣医学部、薬学部等開業できる資格が得られる学部にすることをお勧めします。一般の会社員や公務員を目指すのであれば、2年以上遅れると、同年代が1ランク上の階級(職位)になってしまうため、いくら頑張っても追い越せず管理職になれない可能性が出てくるからです。

3浪以上で大学受験をする人は、どうせ試験を受験するのであれば、難関資格試験を受験する方がよいと私は考えています。

資格試験であれば、何年かけても合格すれば、弁護士や公認会計士、司法書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、行政書士等になれ、一生その資格を活かして仕事をすることができます。

しかしながら、大学を卒業しただけでは、そうした資格は得られません。学士号が得られるだけです。それだけでは食べていくことは難しいです。東大卒の肩書の賞味期限は卒業後2~3年、という説もあります。それ以降は、実力勝負になるということです。

それに加えて、3浪以上の場合は、学歴を活かして一流企業に入り、エリートコースに乗る、ということが難しくなります。10浪位になると企業のインターンすら全部断られる場合もあるようです。4浪以上の多浪で学歴を活かして会社や公務員として出世(昇進)しようしても非常に難しいでしょう。

逆に医師、弁護士、公認会計士等の資格業で、独立してやっていくつもりであれば何歳でも大学に入り直す意味はあります。

そういう意味で高齢で東大や京大に入ろうと考えている方は、その後の人生設計を十分考えておく必要があります。

そのうえで言えば、結論から言えば何歳でも東大、京大等の一流大学に入れるでしょう。 私の知人には、58歳でコロンビア大学のMBAに入学して、きちんと卒業してきた人もいます。

アメリカでは、72歳でロースクール(法科大学院)を卒業し、弁護士になり、84歳で亡くなるまで弁護士活動を続けた方もいたそうです(数年前に亡くなったそうです)。

TVでもやっていましたが、オーストラリアでは95歳で入学し、97歳で大学院を卒業した人もいます。

そういう意味では何歳だから東大や京大、ハーバード大学、エール大学等に入れない、ということはありません。但し、医学部は大学によっては年齢制限があるかも知れないので、確認が必要ですが。大学によっては、いくらいい点数であっても、年齢が問題になって、面接で落とされるところもあるように聞いています。

いずれにせよ、何歳でも東大、京大等に合格すること自体は可能だと思います。特に塾の先生であれば、60歳でも十分合格できると思います。

全く受験勉強と関係ない職業の場合は、別途受験勉強の時間を取る必要があるので、簡単ではないでしょうが。

しかし、同じ苦労をするのであれば、資格試験の受験勉強をやるのも一つの考えでしょう。

高齢で勉強にチャレンジするのであれば私は、資格試験の方をお勧めします。その方が合格がすぐに収入に結びつくからです。

40歳で東大受験をするのであれば、司法試験や公認会計士試験、司法書士試験、行政書士試験等を受験する方を私はお勧めします。理系なら弁理士試験、技術士試験、もお勧めです。

資格試験の場合、合格したら(研修を修了したら)すぐに即戦力として専門の仕事ができるからです(実際には数年間は実務経験を積まないと大きな難しい仕事は難しいですが、即独して何とかやっている弁護士もいたりします)。

東大や京大を卒業しても、学士の資格を得ただけですぐにできる仕事は少なく、せいぜい塾の先生位でしょう。 それを考えたら、30歳を過ぎている人は、東大受験よりも資格試験受験の方をお勧めします。

もちろん、十分な資産があり、お金の心配はないので、趣味で東大に入ってみたい、と言う人は全く問題ないですが。

実際、ビジネスで成功され、40歳台でセミリタイヤ状態になっていて、東大を受験しようか、という相談を受けたりします。そのような場合は東大でも京大でも、ハーバード大学でも受験されればよいと思います。

もっとも、箔を付けたいだけなら、ハーバード大学の経営者の短期コースに入れば、ハーバード卒業の肩書が得られるので、学歴コンプレックスを解消するだけならこちらがお勧めです。もっとも、このコースは1000万円位するので、お金と時間が十分にある人向けです。

一般論として、お金を稼いでから好きなことをするか、好きなことをやってお金を稼ぐか、という問題があります。

しかしながら、好きなことをやってお金を稼げるか?はかなりのリスクがあります。いくら野球が好き、と言っても才能がなければプロ野球選手にはなれません。

研究が好きだからといって博士課程に進んでも大学の助教、准教授、教授になれるのはそのうちの数%です。歌や踊りが好きだから、とバンドを組んだり、オーディションに出てもスターになれる確率は非常に低いです。

逆にまずはお金を稼ぐことに集中してお金を貯められれば、その後は好きなことができます。

例えば、年収500万位を不動産賃貸等で不労収入で得られれば、その後は好きなことができます。不動産はいい物件なら年間利回り10%を超えるので、うまくやれば5000万円程度の物件を購入すればいいので、決して不可能なことではありません。会社員、公務員なら頭金だけを作って、後はローンで家賃と相殺すれば比較的早期に可能と思います。

なので、先にお金を稼ぐ、という考え方もあります。もっとも、このやり方の場合は、一番能力のある20代にお金を稼ぐことに集中するので、かけがえのない若い時期を犠牲にすることになるかも知れません。

いずれにしても、東大や京大に入る意味をよく考えて、自分の人生の目的を達成するのに東大や京大に入るのがベスト、それしかない、というのであれば、何歳で入っても何とかなるとは思います。高齢で入っても本を書いたり、講演活動のネタにもできますから。

高齢者が東大に入るにも以下の教材は役立ちます。50歳台の東大受験生も購入されています。

65歳の定時制高校生も購入された東大合格の秘訣

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