猛勉強し過ぎて体を壊す受験生

猛勉強のし過ぎで体を壊す受験生というのはあまり聞いたことがありません。

そもそも、そこまで勉強できる受験生自体が少ないですから。

夜中まで勉強したとしても、寝不足なら授業中とか通学の電車の中で眠れますから体を壊すこともありません。

それ以前に、体を壊す前に、勉強が嫌になってできなくなると思います。

私も、1日10時間程度が限界でした。

よく、12時間、15時間勉強した、という人がいますが、本当にそれだけの時間集中して勉強できているのか、疑問です。

弁護士の山口真由さんは、1日19時間30分勉強したそうです。すると10日目位から蛍の光、窓の雪、という歌が聞こえてきた、と書いていました。それでも体は壊さなかったようです。

他にも弁理士試験でも、1週間徹夜した、という話も聞きましたがその人も無事最終合格しています。

ただ、勉強が嫌いで嫌いでたまらないのに、親が強制して勉強させられた、というような場合は、自分から体を壊して勉強から逃げたり、親への復讐をするようなケースはあり得ると思います。

それは本当に勉強をしたくないのに、無理やり長時間勉強やらされている場合です。

自分から進んで猛勉強する場合には、体を壊す可能性はほとんどないと思います。

とはいえ、ある中学受験の塾では、血尿が出るまで勉強するんだ、というような指導をしていたところもあったと聞いています。

そして、実際、小学生が猛勉強して血尿が出るほど勉強したそうです。

その子は志望の中学には合格しましたが、その後あまり成績が伸びずぱっとしなかったという噂を聞きました。

小学生が血尿が出るほど勉強するのはおかしいですし、どういう勉強方法をしていたのか、と思います。

東大にトップで合格するような人でも血尿が出るような勉強はしていないと思います。

体を壊すような勉強方法をする人は、どこか精神を病んでいるように思います。

本当に心の底から勉強したいと思い、全力で勉強したら、精神的にも充実し、楽しい毎日が送れるはずなのです。

嫌で嫌でたまらない、と言う気持ちで無理やり勉強していれば場合によっては病気になる可能性もあり得ます。

あるいは、ひどい場合は寝不足でもうろうとしていて、駅のホームで頭を電車に接触させて亡くなった中学生もいたと聞いています。

そういう人達は、そうした猛勉強に批判的で、無理やり猛勉強をすることの弊害を証明したくて不幸な事故に遭ったり、体を壊したりするのでしょう。

確かに、スポーツで猛練習し過ぎて体を壊すことは良くあります。

しかし、受験勉強で勉強をし過ぎて、脳に障害が出た、という話は聞いたことがありません。

いくら勉強しても、危険なレベルになれば自分でブレーキを踏むと思います。

そういう意味で、1日18時間位猛勉強しても別に体を壊すことはないと思います。

体を壊すとすれば、何か勉強することに対して不満や恨みを持っているからだと思います。

勉強できることに感謝し、勉強を楽しみながら猛勉強すれば、毎日が楽しく充実した生活になり、むしろ健康になると思います。

“猛勉強し過ぎて体を壊す受験生” への1件のコメント

  1. 杉江大希 より:

    受験勉強のあり方についてふと考えこのブログに辿り着き、思うことがありましたのでコメントさせていただきます。

    まず、「受験勉強で身体を壊すことはない」という考え方は非常に危険だと私は思います。
    私は高校1年生から2年生の間に何度も肺の手術を繰り返し、出席日数がギリギリという状態で受験シーズンを迎えました。
    担任の先生にも「お前は身体が悪いからスポーツは無理、幸せになりたければ勉強するしかない」と言われたので、勉強の遅れを取り戻すためにバスで片道40分かけてサテライン式の塾に通うことにしました。
    しかし、偏差値50代の高校という環境から「お前勉強してるの?(笑)」等とろくに学校に通えてすらいなかった私が必死に勉強しているのを勉強のやる気が全くないクラスメイトに毎日のようにバカにされ、そのような環境に対し腹が立った私はクラスや学校からも完全に孤立していきました。
    一方で塾での学習は相当レベルが高く、全くもって理解できずヘッドホンをかけて90分の授業の映像を見るのがだんだん苦痛になっていきました。しかし「身体の弱い自分も幸せになりたい、勉強ができれば幸せになれる」という一心でなんとかついていこうと1日10時間程勉強し努力しました。
    ところが成績は全く上がらず、勉強が全くできないコンプレックスや塾への通学の疲労、学校でのイジメに近い扱い等のストレスから毎日吐き気に襲われるようになり(2010年の異常な猛暑の影響も受けました)、だんだん食欲も落ちていき中学時代は野球に勤しんだ私の身体は170cmで45kgとボロボロになっていきました。
    その後の成績の方はもはや書いてある日本語が頭に入らなくなり、直前のセンター模試で現代文0点の200点中38点を記録するような状態になってしまいました。
    前期日程の頃ぐらいになると点滴を打ちながら勉強する程身体を悪くしており、試験を受けに行くだけで精一杯の状態でした。
    その後、なんとか地元の私立大学に合格していたのでそこに通うことになりましたが、入学してしばらくの間は突然身体中に蕁麻疹が出たり精神科で薬を処方して貰っていたりと心身共にボロボロの状態が続きました。

    幸い大学では心優しい友人に恵まれ身体の調子は高校時代よりはずっとよくなりましたが、十代の頃に無茶をした分未だに時折呼吸が荒くなるなどの体調不良に襲われて仕事にも悪影響が出ています。どうやら一生この身体と向き合っていかなければならないようで、やはり無理な受験勉強は危険だと私は思います。

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