親の教育が悪かったから勉強できるようにならなかった?

今回帰省していろいろ話をしているうちに気づいたのですが、

いい年をした30歳を過ぎた大人が、もう定年近い親に向かって、

お前(親)の教育が間違っていたからいい大学(大企業)に入れなかった、成功できなかった、どうしてくれる?

親の顔が不細工だから、(イケメンになれず)異性にモテない(結婚できない)、どうしてくれる?

などと不満をいう子供が結構いるそうです。

この子たちが本当に何を望んでいるのか、疑問がわきました。

いい年をして、親に文句を言って、一体何を得たいのでしょうか?

もし、親が子供のいうように、

そうだな、父さんの教育が悪かったから、お前がいい大学(一流企業)に入れなかった、すまなかった

と謝ったら子供は満足するのでしょうか?

客観的に見たら、何の解決にもならないですが、子供はそれ(謝られる)で満たされるのでしょうか?

親としては、親のせいにしている限り何の解決にもならない、と反論するのは簡単です。全てのことを自分の責任、と考えない限り、現状を変化させることは難しいですから。

しかし、それが子供の求めている答えなのか、どうか。子供が本当に言って欲しい答えは何なのか?

やはり、子供としては、親が間違いを認め謝罪することを求めているのではないかという気もします。少なくとも親の教育については。特に厳しく育てた家庭ではそういう傾向があるように思います。

無理やり勉強させられたけど、大したレベルにならなかった、という場合、親の教育が実際に間違っているケースはあり得ます。実は私自身、最初は親のいうことを聞いていましたが、そのうち、親の言っていることは間違っている、親のやり方では東大には入れない、と気づいて軌道修正したので東大に入れました。

本来は、子供としては、それがやれれば問題ないのですが、どうしても親のいうことは正しい、という刷り込みがあるので、親は間違っている、と思うのに抵抗があるのではないかと思います。

しかし、あるレベル以上になれば、親のやり方が本当に正しいかどうか、検討してみる価値はあると思います。例えば、身近で全国で高順位を取っている同級生がいれば、その同級生のやり方を真似た方が、親が言っているやり方よりもいい場合もあり得ます。

そういう意味では、親がいつまでも自分だけが正しい、とは言わず、もう自分の手を離れたな、と思えば、潔くアドバイスは止め、もっと上のレベルの人からアドバイスを受けるように勧めるようにすれば、親の教育が悪かったから成功できなかった、ということは減るように思います。

2つ目の親が不細工だからが、異性にモテない、というのは、果たして謝罪を求めているのでしょうか?だとすれば、「そうだ、親が不細工だから、お前も不細工で異性にモテないんだ、悪かったな」とでも言えば、それで子供は満足するのでしょうか?

そんなことを言われても、モテない痛みは変わらないので親に文句をいう意味はないと思うのですが。

大人や老人になっても、親が悪い、自分がこうなったのは親のせいだ、と言い続けて亡くなる人もいるようです。ノーベル賞作家のヘミングウェイの息子さんも親を恨み続けて最後は刑務所の中で女性に性転換してから亡くなったようです。

そういう子供にしないようにしたいものですが、子供が何人もいればそういう子供が出てくるのは止むを得ないのかな、とも思います。そういう兄弟のどちらかは極めてまともな人間だったりしますから。

いずれにしても、親の教育が間違っていたから自分がいい大学に入れなかった、という不満を持たれないためには、以下の教材をお勧めします。

楽しく勉強して学力を伸ばし続けるマニュアル

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