東京大学卒業の効果の賞味期限は卒業後3年?
- 2015年08月12日
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東大に入れば、一生安泰、と思っている人は少なくないと思います。
では、世の中の社長は全員東大卒でしょうか?
調べてみればわかりますが、東大はトップではなく、慶応大学や日本大学が上位にいたと思います。時期によっては一ツ橋大学が大企業の社長ではトップだったこともあります。
日本で一番優秀なはずの東大卒業生が、なぜ、会社では出世競争に負けて社長になれないのでしょうか?
一つには、東大卒業生で本気で社長を目指していない人が多い、というのがあります。東大内で優秀な人間を大勢見ているので、自分が日本一ではないことに気づき、必ずしも自分がトップではないので、社長は他の自分よりも優秀な人に任せてもいい、と思っている面もあります。
これに対し、東大以外の大学の卒業生の中には、何が何でも社長になってやる、という闘志を燃やしている人もいます。
そうすると、非常に難しい受注を取ったりして、大活躍する場合もあります。会社は数字の世界ですから、東大卒以外でも、大きな受注をしたり、ヒット商品を開発すれば人事考課で高い点数がつきます。
逆にいくら東大卒であっても、商品開発でヒット商品を出せるとは限りません。世間の感性とずれていたらヒット商品を出すのは難しいでしょう。逆に短大卒の女子社員が大ヒット商品を出したりするケースもよくあります。
そういう意味で、東大卒だとしても、会社に入って3年経っても何も成果が出なければ、成果を出す京大、早稲田、慶応卒業生、時には日大卒業生にさえ、負けてしまう場合もあります。
入社時は東大卒ということで、いい仕事を与えられていても、何年もいい仕事をしなければ、だんだんいい仕事は成果を出した社員に行くようになります。そうしたら、東大という学歴があってもいい仕事ができるチャンスが減ってきます。
つまり、東大卒業生と言えども、それだけで一生左団扇で楽して出世していけるわけではないのです。
入社時のフィルターは通り抜けられ、入社後数年間は期待され、チャンスも与えられますが、その際に、オレは(私は)東大卒だから、とふんぞり返って、努力を怠ると、他大学出身者に抜かれてしまうおそれがあります。
特に京都大学や早稲田、慶応大学クラスであれば、実力が同じ位だったり、人間関係が上手で上司に気に入られたりするのがうまかったりします。
そういう意味では、東大卒の賞味期限は努力しなければ3年程度と考えていた方がよいでしょう。ただし、その卒業後3年以内に成果を出し、その後も継続して成果を出し続けられれば、東大卒の賞味期限は退職するまで続くとも言えます。
つまり、一流大学を卒業したとしても、その後社内や官僚組織内での競争があり、常にそこで一定以上の成果を出し続ける必要があります。それができて初めて東大、京大等の一流大学を卒業した意味があるのです。
東大に入ったら、後は勉強しなくても一生いい暮らしができる、というのはちょっと違うと思います。もっとも、一流企業に入って、そこそこ仕事をして、そこそこの暮らしができればいい、年収1000万程度で定年を迎えてもいい、というのであれば、東大に入り、一流企業に入って、あとはのんびり人生を楽しむ、という生き方もあると思います。その場合は、課長位で定年を迎えるか、課長にすらなれないかも知れませんが、それも一つの生き方でしょう。
逆にそうやって人生を楽しんでいた方が、出世するケースもあるので、必ずしもあくせくモーレツに働けば出世競争で勝ち抜ける、とも限らないのが人生の面白いところです。趣味から会社でヒット商品開発につながったり、お得意様と同じ趣味で意気投合して契約を取ったりできれば成果につながりますから。
そういう意味では、何が幸いするかわかりませんが、上司との関係はうまくやる必要があります。上司とのいい関係の作り方を知りたい人はこちらをご覧下さい。