ずるい暗記術 佐藤大和 偏差値30から司法試験合格

ずるい暗記術(佐藤大和著、ダイヤモンド社刊)をアマゾンに発注したのですが、在庫の関係で到着は来月になりそうです。

でも、ダイヤモンド社の書評というか、簡単な内容が出ていたので、それをもとに推測します。

このやり方のキモは、答えを覚える、ということです。

通常は問題を見て、考えて解答し、その後答えを見て正誤を判定する、という順番です。

しかし、佐藤大和さんは、まず答えを覚え、それから問題を類推し、再度問題から解答を出す、というやり方のようです。

これは、弁理士試験ではよくやられていた、模範解答レジュメ丸暗記の勉強法に近いです。

この方法は、例えば、特許法上の発明とは何か?というような1行問題に対して、いろんな基本書や参考書に書いてあることをまとめてある模範解答を覚える勉強方法です。

司法試験でもよく模範解答を読むのがいい、と言われていますが、それに似ています。

このやり方だと同じ問題が出れば完璧に回答できるのですが、問題をちょっとひねられると模範解答そのまま書くと出題者の題意(出題意図)から外れてしまい大幅減点されるところに問題がありました。

そのためか、模試では優秀答案を連発する人も、本試験では反射的に模範解答の流れで書いてしまい、出題者の題意を理解していない、ということで本試験では落ちる人がかなりいました。

そこで、対策として、問題文を一部変えたらレジュメがどう変わるか?ということを考えて受験勉強していた人は早期に合格していました。

答えをそのまま覚える場合、そのあたりが問題になると思います。やはり、最後は理解が必要ということだと個人的には思ってます。

とはいえ、解答のパターンを覚えておけば、どういう書き方をすればいいかすぐにわかりますし、解答パターンの組合せでいい答案が書ける可能性もあると思います。論証パターンを覚える、というのも同じような発想でしょうね。

王道は本質を理解して覚えることでしょうが、まず解答を覚え、それから本質の理解につなげる、というやり方もありかも知れません。

これは、数学でも同じことでしょう。数学も解答を見てある程度パターンを覚え、それが瞬時に出て来るようになれば、得意になれると思います。そういう意味で、数学の勉強法として、問題を見て5分考えてわからなければ解答を見る、という暗記数学のやり方は理に適っていると思います。

和田秀樹さんも暗記数学を勧めていますし、灘高の生徒は数学は問題と解答を覚えるようです。

ただ、実際にはそれだけでは足りないのですけどね。私の教材にはその対策を詳しく書いてあります。

ともかく、ずるい暗記術の本が来たらもう少し詳細な感想を書こうと思います。

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