熊谷6人殺害事件 ペルー人ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者の兄は17人殺害

埼玉・熊谷市の住宅2棟で16日、84歳の女性ら4人が殺害され、ペルー人(国籍)の男、ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者(30)の身柄が確保された。

同じような事件の他の現場でも、ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者(30)の靴跡と同じような靴跡が見つかっており、このペルー人の犯行とみられている。

しかし、このペルー人容疑者は2階から飛び降りて頭蓋骨骨折の重傷を負って意識不明の重体だったが、何とか回復し、命に別状は無いようだ。

ペルーの姉によると、このナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者の兄は9年前位に17人殺害事件を起こして懲役35年の刑に処せられたそうだ。ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者は日本でお金を貯めてペルーで家具の店を開くつもりだったらしい。

兄の殺人事件がペルーで大きく報道され、日本でも勤務先に知られてナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者は勤務先を辞めざるを得なくなったようだ。

日本の社会は犯罪者の家族や親類を雇うのを嫌がる傾向があり、犯罪者の家族もひっそりと引っ越しをしてわからないように暮らそうとするのだが、どうしてもどこかからわかってしまうものらしい。

いずれにしても、勤務先から解雇されて今回の犯行を犯したとすれば、短絡的としか言いようがない。日本ではそういう文化があるのだから、他の国に行くなり、別のアルバイトなりを探せばよかったはずだ。

とはいえ、前の勤務先に照会されたらその理由がばれ、なかなか雇う会社は無いだろう。本人の事件ではないのに弟がとばっちりを食うというのは不合理だが、今の時代、日本人でも再就職が難しいのにペルー人では何か技術か知識を持っていないと難しいだろう。

そういう意味から言えば、多くの日本人のように大学をきちんと出ていればまた他の道もあったのかも知れない。そういう意味では学歴は重要ではある。ペルーでの学歴がどのくらい日本で評価されるかは不明だが。

とはいえ、ペルーの貧しい家庭であれば、高校や大学に行くお金も無かった可能性もあるからその場合は止むを得ない。

もし大学や高校を卒業していなかったとしても、ペルー語を教える、という道もあったのではなかろうか?就労ビザの制限でそれができなかったのだろうか?

それにしても、日本でも秋葉原の通り魔とか土浦の事件とか、ときどきおかしな殺人事件が起きているが、ペルーでは何十人規模の殺人事件が日常茶飯事なのだろうか?ペルーでも大きく報道されたというから珍しいはずだ。とすれば、今回は非常に珍しいケースが重なって事件が起きた、と考えられる。

とはいえ、こういう事件が起きると、外国人を日本で働かせることに不安を覚える人が増え、難民や移民の受け入れがますます難しくなるだろう。

ペルー人の入国も厳しくなるのではなかろうか?

今回は、ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者が日本にいた時期に兄がペルーで17人の殺人事件を起こした(一説には25人殺害とも言われている)。

そういう意味では、殺人事件を起こした家族の入国を取り締まったとしても、今回の弟の入国は止められなかったことになる。その点を考慮すれば勤務先も解雇する必要はなかったのではないか?とも思える。

しかし、殺人犯の家族ということで周囲がそういうレッテルを貼ることで、ナカダルデナ・バイロンジョナタン容疑者が自暴自棄になり犯行に及んだとも考えられる。

今後、犯罪多発地域からの留学生や研修生などを受け入れる場合には、相当な調査が必要ではないかと思われる。それとともに、入国後家族が事件を起こしたからといって解雇する場合には、慎重に判断すべきだろう。もし、解雇するなら、日本ではもう職が無いだろうから本国に帰れる航空チケットを支給するなどすればよいのではなかろうか?

今後世界はますますグローバル化し、日本もいろんな文化の国との交流が深まっていくだろう。そんな中で犯罪も世界レベルになって行く。そして安保法案が成立し、戦争とのかかわり合いもより深くなる。

今後は日本も、平和と水は空気のようなもの、という平和ボケした感覚ではこうしたリスクを避けることはできないかも知れない。大量殺人事件が身近で起こりうる、という危機感、警戒感は持っておいた方がよいのかも知れない。

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